タブレットがPCを逆転する日

投稿者: | 2013-06-07

ちょっと前に、こんなニュースがありました。

15年までにPC全体を逆転 タブレット世界出荷 – 47NEWS(よんななニュース)

米調査会社IDCは28日、2015年までにタブレット型端末の世界出荷台数が、ノート型を含むパソコン全体の出荷を上回るとする予測を明らかにした。小型で安価なタブレット端末の普及が進み、相対的にパソコンの出荷減少が続いている。

IDCによると、13年のタブレット端末の世界出荷台数は前年比58・7%増の2億2930万台と、ノートパソコンを上回る勢いで急成長する見通し。逆にパソコンは1・3%減とした前回予想を7・9%減に大幅下方修正した。

コンピューティングの世界における主役交代、あるいは王座交代が数年先には訪れようとしているわけです。

ただ注意しなければいけないのは、これはあくまで「出荷台数」の話だということ。人々が実際に使っている時間とは、イコールではないんですよね。

パソコンは目覚ましい改良や発展がもはや乏しく、製品の寿命がどんどん延びています。スマートフォンやタブレットで代替できることが増えればなおさらでしょう。一方タブレットはまだ発展途上。平均的に見て、パソコンは5年以上、タブレットは長くて2~3年以内という買い換えサイクルとなっていることでしょう(そもそもタブレット自体、まだ一人一台というほど普及していませんので、「初めてのタブレット」の需要も、相当あります)。

真に主役交代と言えるのは、人々がタブレットに向かう時間がパソコンを超える時、ということになります。そして家庭での利用についてだけ言うなら、5~10年のうちにはその時が訪れることでしょう。よく言われるように、多くの人にとってパソコンというのは、機能過多・スペック過多でしょうから。

中には、自宅にはパソコンを持たず、タブレットやスマートフォンだけしか持たない、という人や家族も出てくるに違いありません。自宅にテレビ受像器を持たず、パソコンでテレビもラジオもDVD再生も、そして各種の音楽再生も全部済ませてしまっている私には、考えられないことです。そしてパソコンが「古い時代の遺物」みたいな扱いをされていくのは、とても残念ですねぇ。今でも私にとってパソコンは、ありとあらゆることを実現してくれる「夢の機械」であり続けていますので。

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