先週、いきなりそんな話が持ち上がりましたね。
共通一次試験が行われた最後の年に大学受験を経験した者にとって、共通一次試験やセンター試験には、並々ならぬ愛着があります。大学受験したのが、ちょうど昭和から平成に替わった直後だということもありまして。
でも今回の改革(案)の方向性には、賛成したいですね。一発勝負じゃなく複数回(といってもせいぜい二回でしょうが)受験できるようにするのも結構ですし、そもそも点数の上下を競うのではなく、高校の課程を修めたことを確認する検定のようなものにするというのは、正しいと思います。
懸念されるのは、改革を実行する時にいろんな立場の人がいろんなことを言って口を挟み、結局目的が見失われてしまうことになりはしないか、ということです。我が国にはこうした「迷走」は、ありがちですので。
あとは、よく言われるように大学受験だけをああだこうだ言っていても仕方ない気がします。3年生の段階から就職活動に振り回されるようでは、やはり腰を据えて専門的な勉強をすることなど、難しいのではないでしょうか。(企業だけでなく)社会は、そしてそこに学ぶ学生は、大学教育に何を求めるのか。それこそがカギを握っています。