一緒に仕事をしている同僚や、普段密にコミュニケーションを取り合っている相手って、上司なんかよりずっと、ある人の「仕事ぶり」を的確に評価できるものだと思います。
それを、組織の活性化や高度化に活かせないものでしょうか。
企業によっては、人事考課に360度評価を導入しているところもあるでしょう。もちろんそれも結構ですが、私の考えるのはむしろ、周囲の評価を仕事のレベルに反映させるとか、周囲から見た「頑張った人・成果を上げた人」を褒賞するとか、そういったことです。いわば、評価の「見える化」とでも言いますか。
こんなことを思うのは、いろんな職場で働いていると、10人に1人くらい、仕事に意欲的で、いろんな工夫をしたりといった前向きな人がいることに気付いたからなんです。「やる気」って誰にも出せそうなものですが、仕事に対してやる気を維持できるのは、やはり一つの能力だと思うんです。
こうした「デキるヤツ」を活かしつつ、いかにしてそうでないヤツの意欲をも枯れさせないか。結構深遠な人事マネジメントのテーマですね。