意外性はないです。「ほらね」というぐらいの感じ。
赤ちゃんに図形を使っていじめの様子を見せたところ、赤ちゃんはいじめられた側に関心を示すとする実験結果を京都大学の研究グループが明らかにしました。グループでは「赤ちゃんが弱い立場の側に同情的な態度を示した結果で、人は本来、善人である可能性を示唆している」としています。
これは、京都大学大学院の鹿子木康弘特定助教らの研究グループが発表したものです。
研究グループは、ある図形が別の図形を攻撃していじめている様子をアニメ-ションで描き、生後10か月の赤ちゃん20人に見せました。このあと、赤ちゃんにアニメーションと同じ図形を選ばせたところ、80%に当たる16人がいじめられた側の図形を選んだということです。
ヒトという生き物は、ずっと集団や社会の中で生きてきました。周りの人を気遣い、うまくやろうとするのは、「本能」と言っていいと思います。
まれにそうじゃない人、そうじゃない場面はあるでしょうが、それは例外でしょうね。
「人は本人は善人である」というのは、孟子がくどいくらい言っていたことです。進化心理学とか言うそうですが、最新の科学でその妥当性が証明されつつあるようです。21世紀の社会デザインは、それを前提にするだろうと、楽観していいんじゃないでしょうか。←これ自体、性善説的・・・