NHKの朝ドラ「あまちゃん」は、22日の放送で故郷編が終わり、後半となる来週からは東京編に突入します。
前半の大詰めでは、母・春子(小泉今日子)が祖母・夏(宮本信子)への誤解やわだかまりを解き、「和解」するところが描かれました。春子の涙にもらい泣きした人も多かったのではないでしょうか(当然、私もその一人です)。
以前も書きましたが、世代が近いことや、以前彼女のドラマにハマっていた経験があることから、小泉今日子の役柄や演技にどうしても目が行ってしまいます。
「あまちゃん」は、小泉今日子が主人公? | 志の輪、広げよう。(2013-05-13)
彼女が最終的には娘・アキを快く東京へ送り出したのは、「話、できすぎだろー」と思わないではありませんが、3ヶ月近く毎日観てきた者として、救われた気持ちにもなりましたね。いつまでも二人が対立し合っていては、つらすぎますから。
アキが北三陸を離れるシーン。私も鉄道(田舎は電車ではなく、「汽車」ですが)で故郷をあとにした経験があるので、胸を衝くものがありました。東京でアキがどんな生き方をするのか。楽しみな反面、あまり好きでない(というか嫌いな)AKB48を意識した演出がたっぷりあるみたいなので、失望させられるんでは、という懸念も持っています。実のところ、22日の放送で「完」としてくれても、私は大満足でした。
期待感を高める意味で、脚本家・宮藤官九郎のインタビューを。
東京編へ向けて。 ~脚本家・宮藤官九郎インタビュー~|NHK連続テレビ小説「あまちゃん」
ぼくがアイドルに夢中になっていた80年代、特に松田聖子さん以降は、聖子ちゃんのようになりたかったけど、結局みんななれなくてという時代。そういうアイドルに対する憧れとか、なれなかった失望感みたいなものは、僕と同年齢くらいのお母さんたちには感情移入してもらえるのではないかと思っています。
また、東京編では、薬師丸ひろ子さん演じる鈴鹿ひろ美と、古田新太さん演じる荒巻太一という2人の存在が、物語の展開に大きく関わっていきます。北三陸でようやく精神的に解放されたアキが、東京で何を感じ、どう生きていくのか。暖かく見守って下さい。
クドカン(宮藤官九郎)についても、ドラマが終わるまでにじっくりおさらいしてみたいですね。