最近になって愛読させてもらっている「世界一のバイヤーになってみろ!!坂口孝則の本棚と雑文」ブログに興味深い記事がアップされたので、考察のネタに使わせてもらいます。
努力と才能のあいだ(世界一のバイヤーになってみろ!!坂口孝則の本棚と雑文)
冒頭は、「成功するためには、努力が必要か、それよりも才能が必要か」という論題。坂口氏は、才能がある人は必ず努力をしているが、それを本人は努力と感じていない。そこにカギがあると言っています。
私の考え。まず「成功」というのはあまり食指の動かない言葉なので、「超一流になるには」と置き換えさせてもらいます。
まず、「一流」くらいのレベルだったら、才能がゼロに等しいとかよほどメジャーな分野(つまり競争倍率が高い)でない限り、それなりの努力をすれば誰でも達することができるはず。一流になれないなら、努力が足りないから、としか言えない。
だが、ある程度以上になると、時間を掛けたとか一生懸命やったというのだけではどうにもならないケースが出てくる。成長が止まる人と伸び続ける人に分かれるんですね。後者が持つものこそ、定義上、才能なのでしょう。そしてその才能には、「最小の努力で最大の成長を遂げる才能」というのも含まれます。インチキっぽい話ですが。
つまるところ、成長のレベルが上がるほど、努力より才能の比重が上がる。いや、もっと不条理な、運とか偶然すら影響するようになってくるんじゃないでしょうか。ただ、大多数の人はそんな、努力だけじゃどうにもならないレベルまでも努力しないので、そんなことは心配するまでもありませんが。
さて、ブログ記事の中段では、独特の仕事観が披露されています。私の考えに近いかも。
仕事を金を稼ぐためだけの手段に落としめてしまったことに、近代の不幸があるようにぼくには感じられる。それを、手段ということから一歩推し進めて、愉しみに転換できたときにこそ、苦行から趣味へと昇華ができるのだろう。
このブログで言うと、
金にこだわらず働くという夢想
仕事と生き甲斐について
ワークライフバランスはいいけど・・・
あたりは、私の仕事観が端的に表れているんじゃないでしょうか。
終盤には、具体的提言。
- 「うわあ、仕事って愉しいなあ」とウソでも、毎朝口に出してみる
- 一日最低一つで良いから、「今日何を学んだか」を手帳に書いてみる
- 週に一度は、イヤでも本屋に行って(読まなくてもいいから)一冊の本を買ってみる
- 相手に厭われても良いから、誰かに定期的に、学んだことを教えてみる
- 週に一度は、誰にも邪魔されない一人だけの3時間を確保し、部屋にこもってこれからやりたいことを紙に書いてみる
「本を買う」と「やりたいことを書く」は一応やっているので、「愉しいと口に出す」と「学んだことを手帳に書く」を当面習慣づけようと思います。「学んだことを誰かに教える」は、追々で。自分のブログにも転載しましたので、忘れたりはしませんよ!