富士山を守ろう

投稿者: | 2013-07-03

先月、富士山がユネスコの世界文化遺産に登録されました。

日本で一番高い山、そして古くから信仰や愛着の対象となってきた「日本一の山」だけに、日本人として素直に誇りに思います。

ただ、よく言われているようにこれがゴールではありません。世界遺産になったということで、登山客や観光客が今まで以上に押しよせ、周辺の開発も進むでしょう。そうした中でも富士山の価値を維持し、未来につなげていけるのか。世界遺産登録を図った現代の日本人は、未来の日本人に対して大きな責任を背負ったことになります。間違っても、「富士山のためには、世界遺産になんてならない方が良かった」などと将来言われないようにしたいものです。

鎌倉はその価値をユネスコに認めてもらえず、世界遺産登録を断念することになりました。富士山とは明暗が分かれたわけですが、長い目で見てどちらが良かったかは、時が経ってみないとわかりません。世界遺産であり続けるためにユネスコから課される項目は、必ずしも当該地域の人たちの思いと一致するとは限りませんから。そんなこともあって、ドイツのドレスデンは世界遺産から抹消されたりしたそうです。

ともあれ、この機会に富士山というものをもう一度見直してみるのもいいですね。自分にとっての富士山、そして古来からの日本人にとっての富士山。できれば、安易に観光したり登山したりするのではなく、遠巻きに見るか映像/画像で我慢した方がいいですが。

9月には、2020年夏季五輪の開催地が決定します。ここで東京が勝利を収めれば、日本にとっては本年の二大慶事となりますね。そしてそうなる確率は、結構あると見ています。

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