夢と志のあいだ

投稿者: | 2008-10-19

「世界一のバイヤーになってみろ!!坂口孝則の本棚と雑文」ブログさんにリンクいただいたので、そのお返しに。

夢とか志だけを叫ぶだけで大金が入るほど、実際の世界にドラマはない。

私は、「夢」と「志」を区別しています。

夢とは、個人の栄達や経済的成功についての願望。「・・・になる」とか「・・・稼ぐ」「・・・を所有する」といったものは、夢の範疇です。

志とは、どう世の中を良くするかについてのビジョン。私の場合は、私の言うところの自由遺言を世の中に普及させることを、当面の志としています。究極的には、「志の引き継ぎ書としての遺言」を定着させることですが。

もちろんこれは、私の勝手な区別です。夢と志ということばを私と同じように使え、と他人に強要するつもりはありません。ただ、それをどう呼ぶかとは関係なく、「個人の栄達や経済的成功についての願望」と「どう世の中を良くするかについてのビジョン」は厳に区別しなければなりません。

ついでに言えば、20代30代の若いうちは、夢だけでもいいと思うんです。自分がいっぱしの職業人にもなっていなければ、志を持てと言われても難しい面がある。でも、50代60代になっても個人的栄達についてしか語れないとしたら、ダメな大人と言わざるを得ませんね。

理想を言えば、若いうちはもっぱら自分のために働くけど、ある程度の年齢になったら、後進の育成や業界の発展、さらには自らの職業を通じた社会貢献に比重を移して行くべきでしょう。で、次の世代もそれをお手本に、先達のやり残したことを推し進めていく、と。

そんな理想的な「業界」なら、オヤジたちの「志」ゴコロをくすぐることが、若者にとって夢実現のためのサポートを得る一つの途だったりするかもしれませんね。

※「能力を換金」云々についても、思うところはありますが、それはまたの機会に。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください