今回の参議院選で大きく議席を減らしたのが、民主党です。
一部には党の存続を危ぶむ声が出るほど(というか、解党を促す声でもあります)で、まさに壊滅的敗北と言っていいでしょう。先の衆議院選挙での敗北は「与党としてのダメ出し」という側面がありましたが、今回はその後の野党としての振る舞いが全く評価されていないことが示されたわけで、より深刻です。
私は、民主党解体を語るのはまだ早いと思います。民主党には、自民党に代わって政権を担える政党であってほしいと願っています。でなければ、またまた自民党の長期政権が続き、政治が停滞してしまいますから。
そのためにはやはり、「民主党はどんな党であるのか」という旗印をもう一度考え直し、それにふさわしくない人材や政策は切り捨てる覚悟を示す必要があります。党首=代表も、海江田万里氏のままでいいのか、再考すべきではないでしょうか。
私の要望を言えば、民主党には自民党と比べて、
- 生産者=大企業ではなく、消費者・生活者寄り
- 過去ではなく、未来に目を向ける
といった立ち位置が似合うはずです。
今回は東京選挙区において、同党の鈴木寛候補が敗北しました。ネットでは多くの有名人から随分後押しされていたんですけどね。そうした「良さ」を、政治家個人ではなく党として認知してもらわないと、やはり自民党とは勝負にならないでしょう。