ニュースの役割

投稿者: | 2008-10-21

日本イイコト新聞のススメという記事には、いたく共感しました。実は、ここのところ、新聞やネット記事でもそうした「前向きな記事」に目を向けるようにしていたんです。

やっぱり、不景気なニュースが増えてくると、無意識のうちに明るいニュースが欲しくなるのかもしれません。今朝の日経も、景気後退がらみの記事がやたら多かったですし。

さて、そうした時節的なことを度外視して考えても、「イイコト」がニュースにおいて一定の割合を占めるってことは、絶対に必要だと思います。

私がニュースに求めるものは、大きく2つあります。一つは、世の中の出来事や情勢を知ること。そしてもう一つは、世の中にある前向きな動きや頑張っている人を知ること。後者は、純粋に情報消費の対象として「快」をもたらしてくれますが、それだけではありません。自分への刺激になったり、自分の仕事にヒントや気付きを得たり、そして可能性は低いですがニュースの中の人とコンタクトを取るかもしれない。

まあさすがに「イイコト」ニュースだけでは頭の中がそれこそお花畑になって、現実に適応できないおそれがありますから、世の現実を教えてくれるニュースも必要。ただ、現状はそっちの方に偏りすぎていて、「イイコト」ニュースが少なすぎでは、という気はします。これだけメディアが多様化していることですから、「イイコト」に特化した新聞のページ、テレビやラジオの番組、ニュースサイトなんてのも、あっていいんじゃないでしょうか。

そう言えば、3日前にも作家の上坂冬子氏が、産経新聞に似た趣旨の論説を寄せていました。

【老いの一喝】ノンフィクション作家・上坂冬子 「若者の善行」を番組に

いろんな人たちのこうした思いが、いつか大きなうねりとなるといいですね。それ自体、「イイコト」ニュースになりそうです。

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