樹木葬への想い

投稿者: | 2006-01-25

個人的には、樹木葬で葬ってもらいたいと思っています。名前に「樹」の字が使われているのも、何かの因縁のような気がしますし。


樹木葬と散骨、事情をよく知らない人には同じようなものと考えられているかもしれません。ただ法的には、前者が墓地であるのに対し後者は墓地という枠組みに入らないいわば超法規的なものです。両者は全然別物なんですね。

それに、背景にある精神のようなものもかなり異質だと、私は見ています。樹木葬は死後も植物に想いをとどめたい、そして遺族などには樹をよすがに偲んでもらいたいという良く言えばロマン、悪く言えば未練のようなものがありますが、それに比べると散骨はずっとあっさりしたものです。ニヒルと言ってもいいくらいに。

ということで、私は樹木葬で葬ってもらいたいのです。とりわけ、今は「予定」に過ぎませんが、今後何らかの形で森林保護の運動に関わって行きたいと思っているからなおさらです。というより、森を愛し、そのために何か行動した人にして、初めて樹木葬を選び取る意味・資格があると思うんですね。生前都会で自然と無縁な生活をしてきたり、森林破壊に見てみぬふりをしてきた人が、ファッションの一つとして樹木葬を選び取るのは、やはり横着なことと言わざるを得ません。

そしてはっきり言って、一部の団体が進めている「桜葬」は、そうした皮相なファッションとしての樹木葬に堕す危険性を、多くはらんでいるように私には見えます。

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