劇場に観に行かなかったので、DVDを購入して鑑賞しました。観る前から、リピート鑑賞する気満々。
オスカー賞俳優、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演による感動ドラマ。余命6ヵ月を宣告された実業家と自動車整備工の男。ふたりは病室で出会い、互いの余生を最高のものにするべく“棺桶リスト”を書き上げる。 (詳細はこちら)
率直な印象は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが会話する場面がたっぷりあって、それぞれのシーンが深く重い映画だなぁ、ということ。背景となる知識がなかったり、字幕に頼って会話を追っていたりすることから、私も十分にはその味を堪能しているとは思えません。少し悔しいですが。
観る人を選ぶ映画であることは間違いないですね。
映画の原題である「棺おけリスト」。通常この手の「死ぬまでにしたいこと」は、個人的に作り、実行していくもの。この映画ではそれを、家族状況や経済状態、ついでに言えば人種も異なる二人の男が共有し、ともに実行していくところに妙味があります。
「棺桶リスト」を各人で作るとしたら、「親友をもつ」というのもぜひ加えたいですね。心からの忠告をし、時にはお節介を焼いてくれるような。そして、どちらかが先に死ねば、残った方が葬式で心のこもった追悼スピーチをする、と。夫や妻が親友でもある、というのも素敵なことでしょうが、できれば、同性の親友をそれとは別に持ちたいもの。
観ていて少し疑問に感じたのですが、一般のアメリカ人がこの映画を観ていて、白人の大金持ちと黒人のブルーワーカー(実は知性的なんですが)が親友になることについて、違和感を感じたりはしないのでしょうか。日本なら、同級生とか仕事仲間という設定にしないと、違和感ありまくりで物語が成立しないような気がします。
まあその辺も、終盤の「泣くまで笑う」と「世界一の美女」のタネあかしの鮮やかで、チャラにしてくれそうですけどね。
ともあれ、私にとっては「棺桶に持って行きたい映画」の一つとなりそうです。
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