みんなの党が、分裂や解体の危機に瀕しています。
国政選挙で同党や同党の候補者に投票したことのある一人として、とても残念です。といっても、今回のゴタゴタが巻き起こる前から、みんなの党には愛想を尽かしつつありましたが。
数年来国政の大テーマとなっているのが、TPPへの参加、消費税増税、そして原発再稼働、それぞれの是非です。みんなの党はTPPこそ積極的ですが、あとの2つには反対。これでは、国政の中枢を担うのは難しいのではないでしょうか。
同党は「アジェンダ」という言葉を多用します。そのアジェンダが党名にふさわしくないほど独りよがりな上に、そもそもアジェンダという言い方自体、あまり定着していません。そこにみんなの党の限界、「器」の小ささを感じます。それは結局、党首でありオーナーでもある渡辺喜美氏の器ということでもあるのでしょう。多少なりとも父親の渡辺美智雄氏(通称「ミッチー」)を知る者としては、「息子は政治家として、父親には遠く及ばないなぁ」と思ってしまうのは、残念なところです。
みんなの党が誕生した頃には、自由党が消えたあと久々に登場した自由主義の政党としての期待を抱きました。今回も結局、裏切られることに。都市部のビジネスマンや、インターネットを使いこなす若者が支持したくなるような自由主義の政党、早く現れませんかねぇ。維新の会には、まだ多少期待していますが。