バイトの悪ふざけをどう見るか

投稿者: | 2013-09-05

この1ヶ月ほどで印象的な社会現象と言えば、やはりアルバイトの悪ふざけ写真がTwitterなどを通じて広まり、あちこちに波紋を生んでいることでしょうね。

この現象について呼び名がないのも、特徴と言えば言えます。傍観者にとっては、当事者がなぜこんなことをするのか理解に苦しみますから。

多くの場合で、当のアルバイトはクビになり、損害賠償請求を検討している企業もあると聞きます。これは当然でしょうね。中には店舗そのものを閉鎖してしまった企業もあり、これはさすがにやり過ぎという感じがしました。

この種の悪ふざけを最初にやった人は、「こんな大ごとになると思わなかった」と言うかもしれませんが、それ以降の人たちはニュースなどで知っていたはず。問題になること、自分に罰が下ること、そして勤務する企業と他の従業員に迷惑をかけるのはわかっているはずです。わかっていてなぜこんなことをするのか。本当に理解に苦しむところです。

もしかすると、勤務先の企業や直属の上司に対して恨みのようなものを持っており、意識的にか無意識的にか、鬱憤晴らしとしてやっているのかもしれません。でもクビになるのはともかく、高額の損害賠償を科されたり、ましてや今後の求職活動で不利になるとしたら、全く割の合わないことではないでしょうか。

さて先般、著名なジャーナリストの佐々木俊尚氏がTwitter上で、こうした悪ふざけに対して厳しい世間に異を唱える発言を連発していました。「苛烈」などという言葉も使っていましたね。私などは、「当然の報い」と考えていましたので、佐々木氏にはあまり賛同・共感できませんでした。それよりも、「なぜそこまでして擁護しようとするの?」と奇異に感じたくらいです。

さてこの問題、最近は飲食店やスーパーなどで客がいたずら写真を撮影する方向にも広がってきています。ある種の社会運動と見えてきます。「体制」に組み込まれているためか、私には不気味に見えてなりません。

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