五輪と政治

投稿者: | 2013-09-12

オリンピック開催という国家的プロジェクトは、政治にもいろんな影響を与えることでしょう。

まず私が思ったのは、「自民党が2020年まで政権を維持する可能性が、極めて高くなったな」ということです。民主党政権のあのていたらくを見たあとに自民党が政権に復帰。3年後の2016年に行われるであろう衆参ダブル選挙では、「五輪という大事を前にして、二度とあのような無謀な賭けはしたくない」という心理が多くの有権者に働くのではないでしょうか。そもそも、民主党政権が続いていたら、五輪招致に成功していたかどうかも微妙です(「不可能だった」と断言はしませんが・・・)。

安倍晋三首相も、当然長期にわたって政権を担うことになるでしょう。健康のこともありますし政界にはいろんな落とし穴があります。さすがに2020年においても首相の座にある、というのは考えにくいですが。

そして東京都。猪瀬直樹知事は、ご本人の健康・体力・意欲が続くのであれば、当然2020年も都知事のままでいるでしょうね。有権者からすれば、交代させる理由がありませんから。

さて五輪の開催は、さまざまな政策課題への対応にどんな影響を与えるでしょうか。目先では消費増税・TPP・原発再稼働が大きな対立点となっていますが、私から見るとこれらがすんなり、あるいは何となく進んで行くものと予想します。やるべきことはさっさとやらないと、五輪への準備に集中できませんから。

一方、震災復興には多少の悪影響があるでしょうね。関心やお金、人手などが五輪のほうに吸い取られるのは仕方ありません。被災地の方には、五輪による経済浮揚の恩恵がいくらかでも及ぶことをお祈りするばかりです。

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