介護に社会がつぶされる(それでいいの?)

公的介護保険という受け皿ができたこともあるのでしょう(「おかげ」と言うべきか、「せい」と言うべきか)。

我が国の認知症患者は、予想を上回るペースで増え続けています。以前は「高齢者の10人に1人」を目安と考えていましたが、実際はそれより多いようです。75歳以上の後期高齢者に限れば、その率はグンとはね上がります。

人口の高齢化が猛烈に進む我が国において、今後ますます大きくなりそうな問題は、「医療や介護に人的リソース・経済的リソースを吸い取られるのを、どこまで許容できるか」ということです。しかもその負担は、若い世代、後の世代に「しわ寄せ」という形で押しつけられますので、世代間闘争という側面もはらみます。

もちろん、予防に力を入れるとか、科学・テクノロジーの力を活用するとか、医療・介護の制度を改善するなどで、その「負担」をできるだけ小さくすることは大事です。またそれをやらないと、とてもじゃないですがどこかで破綻するでしょう。それでも、人口の偏りはそうした工夫・努力ではいかんともしがたいくらいのインパクトです。

今はまだきれい事や実態を見ない言論がはびこっていますが、あと15年もすればそうした言論は許されない雰囲気になるのではないでしょうか。そして「安楽死の合法化」といったことも、恐らく大真面目に語られるようになるでしょう。

介護の負担に社会が押しつぶされるかもしれない。それでいいのか。こうした問いに、一人一人が真剣に向き合わざるをえない。そんな時代が、きっと来ます。


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