最近、「後悔しない生き方」といったタイトルの本が相次いで出されています。
「人は死ぬとき何を後悔するのか」「どんな病気でも後悔しない死に方」「医者が教える 人が死ぬときに後悔する34のリスト」「死ぬ瞬間の5つの後悔」など。多くが、医師など医療関係の著者によるモノだというのも、特徴的です。
もちろんこれらの全てに目を通しているわけではありませんが、気にはなっています。
勝負事やスポーツなどにおいて、必勝の法則はありませんが必敗の法則はあります。人生についても、かなりの程度そのことが当てはまるのではないでしょうか。良い人生の法則はないが、悪い人生・後悔したくなる人生の法則というものはある、と。多くの人が落ちやすい「落とし穴」を知っておくことは、人生の質を高める上において有益なことでしょうね。
でも同時に「後悔しないように」ということばかりにとらわれるのも、どうかなと思います。落とし穴には最低限気を付けつつ、人生においてやりたいこと・すべきことに邁進する方が前向きなのではないでしょうか。知っておけ、でもとらわれるな、というのがこの種のものへの正しい対処法だと考えます。
さてもう一つ。後悔と言っても、「良いことをしなかった後悔」「悪いこと・自分のためにならないことをやめなかった後悔」では意味合いや方向が違います。自分はどちらの後悔を避けたいか、どちらの後悔をしたくないか、ということを考えておくのは良いことかと。この点でのスタンスは、その人の価値観や性格を結構示してくれるものとなりそうです。
もとより私は、「しない後悔」をできるだけしないようにしたい方の人間です。