お寺の可能性をさぐる・その1

投稿者: | 2006-01-29

以前観た番組「ETV特集:お寺ルネサンスをめざして」を踏まえて、私なりにお寺の可能性を活かすアイデアを何度かにわたって提案してみたいと思います。素人考えなので、実現できるアイデアかどうかは保証の限りではありませんが。


まず一番に言いたいのは、「人々が公的なものに参画する際の受け皿であれ」ということ。お寺が展開する様々な事業や活動に、有償・無償のボランティアとして関わることで、人々が社会といきいきしたつながりを持てる、というのが理想的な形だと思うんですね。(具体的にどんな事業や活動があり得るかについては、次回以降に述べます。)

近代までは、お寺というものは経済的にも知力の面でも地域社会の権威であったはずです。けれども現代においてそのような高い地位を復活できるはずがありません。であるならば、すでに失われたり失われつつある地域コミュニティの一つの拠点となることこそが、お寺の存在意義なのではないでしょうか。地域社会の触媒といいましょうか、磁場といいましょうか。

ですからお坊さんに求められる役割も、偉そうに説教することではなく、そうした地域コミュニティの拠点としてコトを起こしたり人々を巻き込んでいくプロデューサーのようなものなのでしょう。そんな活動の中から自然に地域の人の尊敬を集める、というのが望ましい姿だと思います。

地域社会の人にとって、仕事以外で地域社会に関わる道筋は、お寺だけに限られるものではありません。さまざまなまちづくりの活動やNPO活動もありえるでしょう。けれどもお寺には、仏教というバックボーン、そして長年続いてきた伝統が醸し出す重み・信頼感があります。これは他には簡単に追随できないものです。

そう考えると、我々市民の側も、お寺の持つそうした「良さ」を活かさないともったいない気がします。

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