必死で努力したその先に・・・

投稿者: | 2013-11-04

少し話題に乗り遅れてしまいましたが、ネットで努力をめぐる談義がひとしきり盛り上がりました。

「努力は(必ず)報われる」という言い方・考え方に元陸上選手の為末大さんが異を唱えたのに対し、それが「炎上」を招いてしまったというものです。

私は基本的に為末さんの言い分に賛同します。アスリート、とりわけ世界でトップのアスリートの場合、そういう体に恵まれていなければいくら努力しても伸びしろには限界があることでしょう。これは議論の対象というより現実かと思います。

ただもちろん、努力は無意味ということはなくて、それなりの計画を立ててそれなりにコツコツ続ければ、誰しもある程度のレベルは伸びていくものだと思います。上記とは逆に、才能が絶望的に欠けている場合を除き。そして世の中の大多数(たぶん8割以上)の人は、努力の限界という境地に至るはるか手前で努力をやめてしまっているのではないでしょうか。

ただそうして思うのは、努力できることも才能のうち、同じ量の努力をしても才能やセンスのある人は伸びる角度が違うのではないか、ということです。私は自由主義者でつまり自己決定論者ですけど、人間個人が人生を左右できる部分の大きさについては、多くの日本人より小さく見積もっている方だと思います。「努力は必ず報われる」とか「頑張った人は報われるべき」という考えには全く賛同できませんし、そんな考えを持つ人が大勢いるというのが、不思議でなりません。

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