「ごちそうさん」と大阪

投稿者: | 2013-11-11

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)の「ごちそうさん」、欠かさず観ています。

昨年度前半期の「梅ちゃん先生」以来、「よほどつまらなくない限り、観る」という風にしていますので。

東京育ちのヒロイン・め以子(杏)が、大阪へ非公認ながら嫁入りし、義姉にさんざんいびられながら、それでもたくましく料理に向き合って行く、というのが先週から今週にかけての物語です。

嫁入りする女性の心理は私にはわかりませんし、杏とは世代も違います。ただ大阪など関西の文化に戸惑うさまには、20年ほど前に大阪暮らしを経験した者にとって、共感を覚えるところがあります。私の場合は結局関西になじめず、半ば逃れるように関東へ移りました。あれから20年。このドラマを観ることは自分なりの「総括」のチャンスだなぁ、と思うようになりました。

関西は料理も美味しいですし、町の雰囲気にも味があります。テレビ番組も、面白いものが多かったですね。それでもなじめなかったのは、人と人との「間合い」が私のそれまで経験した文化と違ったこと、そしていろんな点での文化の奥深さ・重さに圧倒された、というのがあったように思います。

め以子がそんな大阪の文化にどう向き合って行くのか、応援しながら見守るつもりです。

なお、東京育ちで関西に移住というと、私の敬愛する谷崎潤一郎もその一人です。ヒロインのめ以子とは年齢も状況も違いますが、彼は関東大震災後に移住していますので、ドラマの時代設定とは比較的近いですね。その点でも、「ごちそうさん」には興味を覚えるところです。このドラマを見終わったあとには、谷崎作品を読む目も、少し変わるかもしれません。

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