日本社会のトレンドの一つに、非婚化ということがあります。
大学で社会学を学び、結婚情報サービス会社に勤めたことのある私にとっては、関心のある問題です。私自身、未婚者でもありますし。
10日ほど前にも、NHKがこの件を取り上げました。
今後も上昇する未婚率
気になるデータがあります。50歳の時点で1度も結婚したことがない人の割合を示した「生涯未婚率」の推移です。1950年代には1%台でしたが、どんどん上昇し、2010年には男性は19%、女性は10%まで達しています。国の推計では今後もさらに上昇を続け、2030年には男性は30%、女性も23%に達し、実に男性の3人に1人、女性の4人に1人が、一度も結婚しない時代が来ると予想されているのです。
がんについて、「2人に1人がかかり、3人に1人が亡くなる」と言われます。これから20年ほど先には「男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯未婚」というのは、結構なインパクトではないでしょうか。大都市圏に限ればこの比率はもっと上がり、女性で3割超、男性だと半数に迫るかもしれません。
しかもこの未婚率上昇、いまのところ歯止めがかかる見通しはないんですよね。50年後、100年後はどうなっているでしょうか?100%以上にはならないわけですが(笑)、こと男性については結婚を経験する人の方が少数派になっているという事態はあり得ると思います。生涯未婚率が5割6割という風な。
私のフィールドである生前準備についても、単身者・未婚者の増大は大きな影響を及ぼします。結婚相手がいるかどうかもそうですが、子がいる・いないではやる中身が全然違ってきますからね。遺産を誰に譲るか、死後の事務を誰に委ねるか、自分の人生をどう意味づけるか等々。
この問題、今後も継続してウォッチしていくつもりです。