医師の「暴言」

投稿者: | 2014-01-23

愛読と言ってもいいでしょう。

記事が更新される度、必ず開いてみるものの一つに読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」の「わたしの医見」というコーナーがあります。患者やその家族が、医療者と接する中で体験したことや感じたことを投書するコーナー。ざっと見て7割方が不満や不快な体験、3割方が感謝という感じです。

それを読むと、医師としてというより前に人としてどうなの、という「暴言」を吐くケースも多く見られます。そんな医師は少数派だろう、とは思いますが、多くの患者に接していれば、一人の医師に傷つけられる患者・家族が膨大にいるはずです。それを思うと、「投書するような人は極端な例」とはわかっていても、怒りがこみ上げてきます。

すべての医療行為・診療科がそうというわけではないでしょうが、患者と良好なコミュニケーションを取り、患者の「治る力」を引き出すのは医師として重要なスキルかと思います。患者を意気阻喪させたり、「この人には気を許せない」と思わせてしまうような医師は、いくら知識が豊富でも、医療者として欠陥があると言わざるを得ません。

本当なら、そうした面で一定以上の資質がある人しか医師になれないようにしたり、医師養成の過程できちんとトレーニングすべきでしょうね。また臨床の場でも、「ダメな対応」をしたことがきちんとフィードバックされて、改善がみられない医師は淘汰される、とか。あともちろん、医師が多忙すぎるのも背景にあるでしょうから、業務(さらには医療のシステム)の仕組みを見直して、医師が患者とゆとりを持って向き合えるようにすることも大切でしょう。時間的にも、精神的にも。

いずれにしろ、医療者の「暴言」により傷つく患者・家族が少しでも減っていってほしいものです。

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