先日、NHKの朝のニュース「おはよう日本」で、「まちじゅう図書館」という取り組みで地域活性化を図る北海道・恵庭市のことが紹介されていました。
このまちではじまる「恵庭まちじゅう図書館」。お店やカフェ、オフィスなどのちょっとしたスペースに、店長や経営者、スタッフのお気に入りの本を展示し、訪れた人に自由に読んでもらい、本を通じた会話を楽しむ図書館です。
番組レポートの書き起こしが、下記で読めます。
恵庭市の取り組みは、特にここでなければできない、というものではありません。他の地域、日本全国どこでもできる取り組みなのではないでしょうか。全国に広がれば恵庭はむしろ「まちじゅう図書館発祥の地」というステータスを手にすることになるでしょう。
地域活性化といっても、他の地域から人を呼ぶだけが能ではありません。そこに暮らす人が地域のために考え、行動し、そこに人の交わりが生まれることも、立派な地域活性化です。そうした基盤が日頃から醸成されていれば、何かプロジェクトやイベントをやるにも盛り上がるのではないでしょうか。言ってみれば、地域のウォーミングアップが常に保たれている状態、という感じでしょうか。
私自身もいずれ、何らかの形で「死の図書館」みたいなのを開設したいと思っています。最低でも、そうした取り組みに参画する、と。その意味で、上記のレポートには大いに刺激を受けたことでした。
さて私は電子書籍推進派ですが、さすがにこういう取り組みは紙の本でやらねば意味がないというのは認めざるをえません。将来電子書籍が普遍化した時には、それに即した交流の仕掛けが開発されるのかもしれません。今の私には、それがどんなものになるのか、そもそもそうしたものが生まれるのか、とんと見当が付きません。