三回目の今回は、仏教のメイン・テーマでもある「生老病死」にからめた事業・活動を考えてみたいと思います。
介護もいいけれど・・・
以前観た「ETV特集:お寺ルネサンスをめざして」では、地域のデイケア・センターとしての役割を担うお寺が紹介されていました。確かに、介護も有力分野でしょう。民間事業者も多く参入していますが、やはり営利だけでは割り切れない部分が多々あるものですから。
私が思うに、もっと仏教の力が発揮できそうなのは、終末期医療やホスピスといった分野です。「死」の問題が直接関わってくるものですから。というより、こうした部分で持ち味を発揮できなかったとしたら、仏教の存在価値そのものが疑われても仕方ないと思います。
終末期はチャンス!
医学にしろホスピスにしろ、もともとは西洋起源のもの。それに純東洋的・日本的な仏教がどう関わって行けるのか。簡単に答えの出るものではないでしょう。ただ、葬式仏教というあり方だけではどう考えても衰退は免れませんから、「終末期」という新たな市場(?)を開拓する必要があるのです。首尾良く行けば、仏教がまた我々にとって身近なものになるかもしれません。これはチャンスでもあると言えます。
老いに寄り添う寺
さてもう一つ、「老い」についてはどうでしょうか。老いに伴う悩み・苦しみはいろいろあるでしょう。これについてはあまり実感を持った思考ができないので、漠然としたことしか言えませんが、老い行く人々にそっと寄り添う存在であるような寺、そしてコミュニティの起点となって孤独を解消してくれるような寺、といったイメージが浮かんできます。
ピンバック: 志の輪、広げよう。 » お寺もいろいろ、でいい
私は今日の新聞で初めて終活と言う言葉を知りました。
何て嫌な言葉なのでしょう
私と同じような考えの方がいらして、ホッとしました。
夢見るタンポポおばさんと言う私のブログに、この造語に対する私の違和感を書きました。よろしかったら、ご覧くださいませ。