先日、久しぶりに岩波文庫を一冊買いました。孫子。
Eテレの「100分 de 名著」で取り上げられたことや、大河ドラマ「軍師官兵衛」で何度も言及されたことが、きっかけになっています。孫子そのものは図書館で借りて読んだことがあるのですが、これまで自宅に常備していませんでした。一家に一冊、というほどの名著ですよね、これは。
さてこの5年10年くらいは、ネットでの情報収集に追い立てられて古典に触れる時間が激減した、というのが実感です。本を買う際にも、どうしても新刊にばかり目が行き・・・。何せ「読みたい本」は次々に出版されるのに、時間にもお金にも限界があるわけですから、とても追いつかないんです。一度読んだ本を再読する、という余裕が無くなっているんですね。
でもこれでは、自分がやせ細っていくような気もします。不易流行という言葉がありますが、要はそのバランスでしょう。両方をうまく取り入れつつ、互いに良さを発揮させるようにする。
そんなわけで今後は、本を二冊買うなり借りるとしたら、うち一冊は古典・名著と呼ばれるものの中から選ぶように心がけようと思います。映画のDVDを借りるときも同様(買うことはほとんどありませんので・・・)で、二本のうち一本は古典に、と。