以前ある人が「自分は、ナントカ主義者を名乗らない。それに凝り固まるのが嫌だから」と言っていました。
確かにそれも一理あります。一人の人間が一つの原理に凝り固まると、柔軟な思考が失われてしまいがちです。何かの主義者は、往々にして原理主義者なのです。
でも、こうも考えられないでしょうか。人間、長く生きていれば自然と価値観が確立され、物事に対する好き嫌いがはっきりしてくる。それを自覚する上で、主義を名乗ることはむしろプラスの面もあるのではないか、と。気を付けなければいけないのは、単一の主義によりかかることと、主義が変わることに対して心が開かれていないことなんじゃないでしょうか。
かくいう私は、まず何より自由主義者です。他には、愛国主義者でもあり、古典主義者でもあり、貴族主義者でもあり、嫌煙主義者でもあり、デジタル主義者でもあり、多様性主義者でもあり、民主主義者でもあります。
あなたは、何主義者ですか?