奇妙な調査結果が発表されました。一週間ほど前になりますけど。
「交際相手いる20代未婚」男性わずか22%…女性の半分 明治安田が調査、男性の消極さ浮き彫り – MSN産経ニュース
明治安田生活福祉研究所が10日発表した「20~40代の恋愛と結婚調査」によると、「交際相手がいる20代未婚」は、男性が22・1%とほぼ5人に1人だったのに対し、女性は41・9%とほぼ2倍だった。30代、40代と年齢が上がるにつれ、数字は低下するが、女性は男性のほぼ2倍の割合となっている。
なぜ男女でこれほど差があるのか。いろんな理由が考えられます。すぐに思いつくものだけでも、
- 男性の方が、一人で複数の女性と交際しているケースが多い(いわゆる「二股」「三股」)
- 交際相手が既婚者であるケースが、女性の方に多い(「不倫」ですね)
- 女性は付き合っているつもりでも、男性はそのつもりでないケースがある
というあたり。
最後のは、さすがに割合としてはあまり大きくなさそうですが。
そして案外見落とされがちなポイントが、「同じ年に生まれる男性は、女性より5%ほど多い」ということです。恋愛市場においては「男性の年齢≧女性の年齢」というケースが多いでしょうから、あとの年ほど生まれる人間の数が少ない我が国では、あぶれる男の割合はさらに高まり、6%~7%とかそれ以上になっていると考えられます。
同じ調査では、交際経験の有無も訊ねています。20代男性では4割。交際経験がある人でも全員が結婚までたどり着くわけではありませんので、男性の生涯未婚率はいずれ5割に迫るかもしれません。
少子化対策として「一夫多妻制」を提唱する向きがあります。上記を見ると、あながち荒唐無稽と切り捨てるわけにはいきませんね。それが決定打とはなり得ないでしょうし、現実問題として「多妻」の側に置かれた女性がどれだけ妊娠しようと思うかは、大いに疑問ではありますが。