ベルリンの壁崩壊から、25年

投稿者: | 2014-11-10

今から25年前の1989年の11月9日、ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツ間の往来ができるようになりました。

この年の一連の「東欧革命」のクライマックスであり、これが翌年のドイツ統一につながっていきます。戦後長く続いていた冷戦構造が、音を立てるかのように崩れつつあった時期です。

私は当時19歳。ちょうど大学に入学して一人暮らしを始めたばかりで、日々の新聞やテレビニュースを貪るようにチェックしていました。あの頃インターネットはありませんでしたので、新聞とテレビが情報入手元として圧倒的存在でしたね。

一連の出来事には、強い衝撃と感動を覚えました。「自由」を強く擁護しようとする私のスタンスは、この時期に固まったと考えています。

25年経った今、この間の国際情勢を考えてみると、自由化や民主化は徐々に進みつつあるものの、まだ道半ばと言わざるをえません。特に東アジアでは、北朝鮮と中国が独裁体制を依然として維持しています。何としても、自分の生きている間にこの両国が民主主義の国になってほしいものです(できれば南北の朝鮮は統一されてほしい)。

世界全体を見渡しても、当時信じられた「平和な世界がやってくる!」という期待はあえなく現実に裏切られました。平和というものさしで見たとき、あの頃より前進したとはおせじにも言えません。もちろん欧州内部では、今後大規模な軍事紛争が起こることは考えにくいですが。

この25年の歩みは、決してほめられたものではありません。けれどもこの先の25年、さらには50年の間に、世界に自由と民主主義が広まり、もっともっと平和な世の中が訪れるよう祈りたいものです。もとより私も、微力ながらそれに貢献する覚悟を持っています。

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