解散に大義はあるか

投稿者: | 2014-11-15

来週にも安倍晋三首相が衆議院を解散する、とメディアが報じています。

少し前までは「解散?まさか」という感じでしたが、急に現実味を帯びてきましたね。首相本人が決断したのなら、現在の政治状況ではそれを止められる人は一人もいないでしょう。

それにしても、不可解だし割り切れない解散ではあります。

表向きは消費税増税の見送りが「口実」になるようですが、実際は選挙をあとに延ばして(というか、任期満了間際で解散して)自党の議席が激減するのを防ぐという戦術的思惑が本音のようです。

わずか4年しかない衆議院の任期です。本来なら3年以上務めた上で、外交や世間の都合等を踏まえて解散・総選挙の時期を決めるべきでしょう。たった2年ほどで解散するのは、恣意的解散と言わざるをえません。

そもそも有権者は、何を判断基準に投票先を決めれば良いのでしょうか。2年前、国民は自民党の政権復帰、そして安倍氏の首相返り咲きを是認しました。その後2年で「信を問う」というほどのことがあったようには思えません。有権者にとっては、解散をめぐるあれこれも癪だけど、かと言って積極的に支持したい野党があるわけでもなく、と消去法的な選択を迫られることになります。

ともあれ有権者たる以上、自分なりに考えて一票投じるしかありませんね。投票日まで、いろいろ考えたいと思います。

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