視点・論点で作家の青木奈緒さんが、こんなことをおっしゃってました。
日本の文化は歳をとることで、楽しめなくなってしまうものは少なく、お茶や、書道、きもの、焼物、庭や盆栽などの楽しみは、歳をとることで受けとめ方にどんどん幅が出てくるような気がします。自分が住んでいるこの国の文化が、歳をとることで楽しみを増やしてくれるのだとすれば、それは大きな幸せだと思うのです。
「飽き」が来ない日本文化の奥深さ、とでもいいましょうか。できれば、親がそういった素養を持っていて、子にいくらか手ほどきをしてあげられるといいですね。若いうちは値打ちがわからないかもしれませんが、後できっと感謝することでしょう。
ちなみに青木奈緒さんは、Wikipediaからコピペすると、随筆家青木玉の娘、幸田文の孫、幸田露伴の曾孫です。文化人一家という感じですな。
私の場合、好きな作家である谷崎潤一郎や中野孝次が中年期以降「和」に傾倒する様を見ていますので、自分もそうなるだろうな、という予感のようなものがあります。和服着たり、お茶をたしなんだり、和の器に囲まれて暮らしたり。そういうのに憧れるメンタリティは、かなり早くから持っていた気がします。