一時期、有料メールマガジンがもてはやされていました。
身の程知らずながら、私も一時期「やってみようかな」と思ったくらいです。
でも、自分の専門分野で最先端の知を週に1度(もしくは月に数度)受け取られるというのでもない限り、一般の人間にとってメルマガを購読するメリットはあまりないのではないでしょうか。あるいは、その筆者のファンを自認していて、いわばお布施として登録するとか。
私もこの数ヶ月、ある作家のメールマガジンを購読していましたが、先月いっぱいでやめました。一言で言えば、払っている対価に値するほどの価値を見いだせなかったためです。購読料は月額800円で月に2回刊行。一回あたり400円ですね。これくらい払うなら、隔月でその人の著書を買った方がましです。電子版ならもっと安くつきますし。
私なりにメルマガの欠点や限界と考えるところは下記です。
- 一つ一つは安くても、複数購読するとあっという間に数千円になる
- メールという形式は、長文を読むのには不向き
- 双方向型にするにしても、質問を受け付ける程度のことしかできない
無料ないし月額数十円(年間数百円)くらいにして、著書やライブ活動への関心を高めたり、それへの反響を受け止めたりする「場」として活かすなら、ありでしょう。でも現状のように出し手が生計の一手段と考えているようでは、メルマガ商法もいずれ廃れると予想します。