男にとっての遺言・女にとっての遺言

投稿者: | 2008-11-18

朝日新書から「がんで男は女の2倍死ぬ」という本が出ています(未読ですが)。医学の世界では、性差がそれなりに重視されているんですね。

わが遺言の世界でも、いずれは性差が大きなトピックになってくるでしょう。直感的にも、何について遺言するか、どんな風に遺言するかは、男女で違っていて当然。特に私の提唱する自由遺言では、個人の関心や価値観が、如実に表れます。マニュアルとか想定問答みたいなものも、男女を別にすることも検討しなきゃ、と思っています。

そもそもそれ以前に、遺言への食いつきというか関心度合いにも、男女差がありそうです。日本尊厳死協会の会員男女比は約1:2と聞きます。そこまで極端になるかどうかはわかりませんが、自由遺言をつくる人も、男性より女性の方がかなり多くなりそうです。

今のところは私自身が男ということもあって、無意識のうちに男目線で自由遺言を構想している面も多分にあるでしょう。ゆくゆくは、依頼人の方の意見なども取り入れつつ、女性にも受ける(?)自由遺言にしていきたいものです。

最後にもう一つ。遺言の専門家においても、男女の問題はありそうです。純粋な法律問題だったら男性の方が向いている気がしますが、自由遺言では女性の遺言コンサルタントの方が優位性を発揮しそうです。葬儀の現場では女性が大活躍しているやに聞きますが、遺言の世界も、10年後、20年後にはそうなっているかもしれませんね。

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