自己啓発と「死」

投稿者: | 2015-08-14

Amazonでキーワード検索をして、新刊をチェックするのが習慣になっています。

キーワードとしては、「終活」「エンディングノート」「がん」「認知症予防」「シニア」「高齢者」「死の/死ぬ」など。

発売の1ヶ月とかそれ以上前から情報が登録されるのが普通ですので、書名や内容紹介を見て「ピン」と来たものについては、発売を待ちわびるような感じになります。

今の私にとってそのうちの一冊が、これ。今月21日発売予定です。

著者の里中李生氏の本とはこれまで縁がありませんでしたが、書名や内容紹介を見て、「これは読みたい!」というより「これは読まねば!」と強く感じました。

あえて「死」を意識することで、人は本質的に充実した人生を送れるのではないか。

本書は若い頃から難病と闘い、常に「死」を意識し続けて生きてきた里中李生氏による、死を意識することで「よりよく生きる」ことを読者に考えさせるための刺激的な自己啓発書である。

これまでの自己啓発本は自分の願望を起点にそれをいかに叶えるか、という立場で書かれたものがほとんどでした。それからすると、この本は「異色の自己啓発書」と言っていいでしょう。他方で私の直感では、今後はむしろこんな風に「いかに生きるべきか」を前面に出した自己啓発書が主流となり、人々の心を捉えるようになるのではないかと感じます。

そのことはひいては、生前準備を20代後半とか30代そこそこで始める人の増加にもつながることでしょう。意識の高い人は、死が縁遠いと思われている年代から死を意識し、自分の生全体をデザインするようになる、といったところでしょうか。故スティーブ・ジョブズの生き様ないし死に様が多くの人に刺激を与えているのを見ると、これは日本に限ったことではない全世界的なトレンドなのかもしれません。

なお、同じくAmazonの「死生観」カテゴリーで長らく上位に君臨し続けているひすいこたろう「あした死ぬかもよ?」も、この本と通じるスタンスがありそうです。ともあれ、発売されたら早々に読んでみます!

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