Category: お仕事の話

スーパー患者の功と罪

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死生観のミゾ

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人生紙芝居という魔法

静岡県のデイサービス「みんなの家」で行われている人生紙芝居の話題に心を打たれました。 続きを読む »

ハワイが安楽死合法化へ

先週末、米・ハワイ州が来年1月から安楽死を合法化することを決めた、というニュースが飛びこんできました。

安楽死、来年1月に解禁=ハワイ、全米6州目:時事ドットコム

米ハワイ州のイゲ知事は5日、回復の見込みのない病気に苦しむ余命6カ月以内の末期患者に処方薬による安楽死や尊厳死を認める法案に署名した。来年1月から実施される。米国では首都ワシントンと5州で「死ぬ権利」が合法化されており、法制化は州では6番目となる。

日本語メディアではハワイでそういう話が進んでいる話がなかったので、こちらの印象としてはいきなり決まったかのような感じです。

全米では6つめの州となるとのことですが、カリフォルニア州などと比べても日本人にとっては随分身近なところですので、今後の動向が気になるところです。何より、ハワイには多くの日系アメリカ人が住んでいますので、そのうち日系人の中から安楽死を遂げる人が続々と出るのは確実です。日本のどこかのテレビ局が密着してドキュメンタリー番組がつくられたりするかもしれません。

ハワイで行われるようになった安楽死の情報がたくさん入ってくるようになると、日本国内での安楽死導入論議にもいくらかは拍車が掛かるのではないですかね。そう期待します。ハワイはかなり厳格な条件を設けたとのこと。日本での議論においても「仮に安楽死を認めるとしたらどんな条件を課すのか」ということを考える上で、参考にしたいものです。

先刻Twitterで「ハワイ 安楽死」というAND条件で検索を掛けてみたら、「日本にも安楽死を導入してほしい」という意見のほか「ハワイで安楽死できるなら行きたい」という声も複数ありました。「ハワイで安楽死」という字面になにか救いのようなものを感じてしまう心理、自分も少しは理解できます。

さすがに当分の間アメリカ国籍のない日本人は受け入れてもらえないでしょうが、何年、何十年かのちには外国人も可となるかもしれません。年間数十人・数百人の日本人がハワイで安楽死するようになったら、そのインパクトはかなり強烈なものがあります。そんなことまで考えてしまいました。

なお下記リンクの記事によると「医師による自殺幇助」であって安楽死とは違う、とされています。区別はしたほうが良いでしょうが、「消極的安楽死」とも呼ばれる尊厳死と積極的安楽死との間の違いに比べれば本質的な問題ではないよな、というのが私の印象です。関与する医師にとっては大きな違いでしょうが。

末期患者が医師の幇助によって自殺できる下院法案 ハワイで可決 – ライブドアニュース

記事には海外の医療従事者の声が複数紹介されていますがどれも今回の件に好意的・肯定的ですね。日本で安楽死に賛同する医療従事者の声はほとんど出てきませんので、興味深い違いです。「ホスピスのナース」という人の意見、私にはとても人間的・人道的に思えるんですがどうでしょうか。

私はホスピスのナースだけど、これを聞いてとてもうれしい。もっと簡単にいろいろなところで受けいれられるといいのにと思う。自分で落ち着いた状態で平和に決断して、蝶々になってこの世界を飛び立ちたいと思ったら、他の誰でもなく自分で決められるべきだと思う。

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「医者の死生観」を読んで

2月に発売された「医者の死生観」という本をすぐに買って読んでみました。

年齢も診療科目もいろいろな「名医」20人ほどに、死や医療についてインタビューしたものをまとめた本です。

いろいろな医師の声が聞けて有益だと感じた反面、やはり1人1人に割かれているページが限られているため、消化不良な感があったのも確かです。ページにして4~5ページくらいで人の考えを深く把握するのは、困難ですよね。ましてやテーマがテーマだけに。

編集した側が意図したかどうかはわかりませんが、終末期の医療についての考え方や「あの世」観みたいなものがまちまちだというのは興味深かったです。

前者については、医療の限界みたいなのを弁えている人とそうでない人がいますね。弁えていないというと悪口のようですが、それだけ医療の発展にかける意気込みが強いとは言えるでしょう。後者については、細かく言えばもともとそういう感性を持っていた人、臨床に携わる中で考えが変わってきた人、一貫して合理主義的・科学的立場に立つ人に分かれるように思います。

もちろん医師がどんな思想を持つかは自由です。「これが唯一の解だ!」なんてものがあるはずはありません。ただ私にとっては、医療に対する絶対的な自信を持ち、あの世の話を鼻で笑うような医師には、看取りまで含めた人生後半期の医療を託すのは難しいんじゃないか。そんな気がしました。いろんな場面で、話がかみ合わないと思うんですよ。

そうしたこともあり、医師には自らの死生観や医療観をオープンにしていただきたいものだと思います。できれば差し支えのない範囲で、自分が死ぬ時にはどのような医療を望むか、ということについても。経験と思索を経た上での思想でしょうから、我らが自分のことについて考える際にも大きなヒントになるはずです。

「医者の死生観」、上にも書いたように深みには欠ける嫌いがありますが、1000円で買えてサクっと読めますので、いろんな医師の考え方に触れ、また自分の死生観を問い直す上でも、読んで損はないと思いますよ。自分の評価としては星3つ、というところですが。

テクノロジーが死を超越する時

テクノロジーが進展すれば、人の死のありようは今とは随分違ったものになるかもしれません。 続きを読む »

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