おひとりさまの生前準備

投稿者: | 2019-11-08

生涯未婚率は2015年時点で男性が23.4%、女性が14.1%となっています。

今後は「生涯未婚率」と呼ぶのをやめて「50歳時未婚率」とする、なんて話もあるようですが、どう呼ぶにしろ結婚しないで人生を過ごす人が趨勢的に増えているのは確かです。差し当たり、男性のうち3人に1人、女性の5人に1人が一度も結婚を経験せずに生涯を終えるようになるのは時間の問題と言ってもいいでしょう。

また結婚しても子のないまま配偶者と死別した人や、子をもうけないまま離婚してしまった人は老後にはいわゆる「おひとりさま」となります。いずれは、そうした単身老後を迎える人が過半数に迫り、超えてくるかもしれません。

高齢者のおひとりさまは日本社会でありふれた問題となっていく、これは確実です。

「問題」といっても程度の差はあれ自分で選んだ生き方ですから、その条件の下でよりよく生きていくほかありません。ただ社会のいろんな制度や慣行が結婚して子のある人を前提に組み立てられていることは否めません。その意味で、これからを生きるおひとりさまは自分たちでつくったり始めたりしなければならないことがたくさんあるはずです。

生前準備についても、そのことは言えます。子があるならば「子に引き継ぐ」ということができます。場合によっては、子に任せるということも。でもおひとりさまの場合は、それができません。人によっては親しい友人やきょうだいが子の代わりとなってくれるかもしれませんが、必ずしもそういう相手がいる人ばかりではないでしょう。

私自身も、おひとりさまとして老いていくこととなります。自分事としてこの問題を考え、少しでも打開策を探っていきたいと思っています。

参考記事:
第1部 少子化対策の現状(第1章 3): 子ども・子育て本部 – 内閣府
「生涯未婚率」男性が圧倒的に高いワケ : 深読み : 読売新聞オンライン

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