Twitterを使い始めて1年余。だいぶ板に付いてきました。
さてそんな中で感じるのが、Webの時間軸が明らかに短期化しているということ。リアルタイムというと語弊がありますが、数十秒、数分の単位で情報が更新されたり、コミュニケーションが交わされたりする。
従来から2ちゃんねるには実況板なるものがあり、そこはかなりリアルタイムWebでした。けれどもそれは一般的でなかった。それがTwitterのブレイクで、一挙に一般化しそうになってきました。
大ざっぱに言って、Web上のメディアの主流は、ホームページからブログへと変遷してきました。それがさらに、Twitterなどのマイクロブログへ移りつつある、というのが現状だと思います。
今でも大半の人は、ブログの記事を一日に一件以下しか書いていないはず。その点でブログは日単位のメディアです。でもTwitterであれば、それなりに使う人なら普通に一日十回以上はつぶやくでしょう。「秒」までは行かなくても、少なくとも分単位・時間単位のメディアなのです。
何を食べたとか今どこにいるとか、しょうもない情報がさらにあふれるようになったという弊害はありますが、今まで以上に人々の活動や思考がWebに乗ってくるようになったという点で、この変遷を私は肯定的に捉えています。一言で言って、ますますWebが面白くなってきた、というのが実感です。
ただこれにもマイナスはあり得ます。思考が刹那的、条件反射的になり、一つのものを粘り強く考えたりできなくなるとか。現に私は、映画の2時間という間尺を「長すぎる」と感じることが多くなってきましたし、単行本を読み通す力も衰えている気がします(読みたい本リストと積ん読本は、たまる一方です・・・)。
折しも、こんな記事が話題に。
マルチタスク習慣はオフライン時でも思考に悪影響? | WIRED VISION
宜なるかな、ですね。