「マイクロファイナンス」は、一部で世の中を劇的に善くする希望の星、みたいに見られています。
それに反発する向きは、こうしたニュースに「それ見たことか」と溜飲を下げることでしょう。
インドを襲うマイクロファイナンスの悲劇、借金苦で貧困層の自殺多発 – Bloomberg.co.jp
これをもって「やっぱりマイクロファイナンスなんて」と考えるのは早計でしょう。マイクロファイナンスを手がける業者にもいろんなのがいる、というのが素直な認識かと。とりわけ、儲かることを当て込んであとから入ってきた営利の業者には、貧困層を食い物にする、筋の悪い業者が少なくないかもしれません。
そんな業者がのさばらないためにも、良心的な業者が世界中にもっともっと事業を展開してもらいたいものですね。あと、こうした業者もいるという情報が、当の貧困層に行き渡ることも重要じゃないでしょうか。
個人的には、マイクロファイナンスの可能性に大きな期待を持っています。こういう「不祥事」も糧にして、さらにビジネスモデルに磨きを掛けてもらいたいものです。もちろん、日本にも良質なマイクロファイナンスはあってしかるべき、ですよ。