経済成長するのはいいけど、それが古き良き社会をぶち壊さなければ叶わないものだとしたら・・・。
日本人の多くは、「そうまでして経済成長しなくても」と感じるのではないでしょうか。
こんな記事を読みました。
補完通貨の考え – 岡光序治(先見創意の会) – BLOGOS(ブロゴス)
ライフスタイルを「豊かさ」(量)から「幸せ」(質)に転換するべき時が来ている。幸せは、物量より人間関係の質に重きを置く。モノではなく心、消費ではなく生産、没個性ではなく個性、こそが追及されねばならない。
「補完通貨」という表現は、ベルギー出身のベルナルド・リエターがEUへのレポートの中で初めて使ったという。リエターは、『マネー崩壊』(日本経済評論社)で、米ドルなど今の通貨は科学技術や中央権力、権威が支配するタテ社会、競争、一時的繁栄など男性的=陽的な価値を推進し、人間同士の対話や相互信頼、平等主義が基本のヨコ社会、協力、持続性など女性的=陰的な価値を疎んずる傾向を持つ。両者の均衡を図る必要があり、陽的部分は現在の通貨に任せ、陰的な部分をカバーするような通貨を補完通貨として導入することを提案した。
経済的な豊かさと、社会的な幸せとが相反しない経済・社会構造の設計が求められているのだと思います。できれば、それが両立し、さらには相互に促進し合うような。
といって、簡単に答えの出せることではありません。人文・社会科学の知をふんだんに取り入れ、さらにはICTの技術を有効に活用。様々なモデルを実験・検証する。そんな中から、何とか最適解とでも言うべきものが見えてくるのでしょう。まずは、目標を社会全体で共有したいものですね。
このブログでも、そのヒントになるようなネタやアイデアを、これからも積極的に取り上げていきたいと思っています。