教育の現場で事件や不祥事が起こったりすると、マスコミがそれを取り上げ、教育委員会などに批判のメールや電話が殺到、といったことがよくあります。
時には、当事者はさほど問題と思っていないのに、マスコミに取り上げられたばかりに大ごとになる、ということもあるでしょう。
教育においては、何を教えるかということ以上に、どう教えるか、毅然として児童に向き合えるか、ということが殊の外重要と考えます。上記のような批判メール、批判電話などは、事態を良くするよりも悪化させることの方が多いのではないでしょうか。
当該の教師や現場の教師には、「やりたいこと」「やるべきと考えること」があるはずです。保護者や教育委員会、それに地域の大人の声がそれをゆがめ、教師にとって不本意な目標を押しつけられたりすることはないでしょうか。これでは有効な教育は成り立ちません。ひどいときには、地域外の人、マスコミ報道を通じてコトを知ったに過ぎない人の声が現場の意志決定に影響するということもあるでしょう。
今回の佐世保の件が、そんな風にならないように祈りたいものです。