『転生した子どもたち ~ヴァージニア大学・40年の「前世」研究~』という本を図書館で借りて読みました。
世界各地、特にアジアで見つかった前世を記憶している子供たちについての研究を紹介したものです。そういうケースが少なくないことは知っていましたが、前世で受けた傷や死後に付けられた目印が今の生で再現されているケースなどは、やはり驚くべきものでした。あと前世で瞑想の習慣があった人の場合は記憶が引き継がれるケースが有意に多い、というのも興味深いところでしたね。
前世で事故や殺人など非業の死を遂げた場合にも記憶が残りやすいようなので、東日本大震災の被災地でもこうした「転生」についてのエピソードがないのかな、というのも日本人としては気になったところでした。
さてこうした事例が世界の各地で紹介されているところを見ると、「人生って、一度きりではないのかもしれないな」という思いを強くします。「お迎え」などもそうですが、自分に必ず起こると断言するのは難しいとしても、そういうこともあるかもしれないと思っているのと、一切の可能性を認めないのとでは、生に対する構えも死に対する構えも全然違ってくるのではないでしょうか。
私自身は、断然前者の立場を取るつもりです。それこそ死ぬまで変わらないことでしょう。
振り返ってみれば、物心がつくかつかないかの幼い頃から、スピリチュアルなものに対する興味や憧れのようなものがありました。私にとってこの立場は、明らかに後天的なものではないんですよ。前世から引き継いだものかもしれません(笑)。自分自身では、前世の記憶が蘇ったということはなく、せいぜい小さい頃は頻繁にデジャビュ(既視感)に襲われていたな、という程度ですが。