今年は除夜の鐘にまつわる話題が目に付きました。
一つは、除夜の鐘を大晦日の日中に衝くとした静岡の寺。そしてもう一つは、除夜の鐘そのものを廃止してしまった東京・小金井市の寺。
除夜の鐘、お昼につく寺 「うるさい」に配慮、利点も:朝日新聞デジタル
除夜の鐘をうるさく感じる人がいて、さらにその苦情を寺などにぶつけるというのはちょっとした驚きでした。「ここまで来たか!」と。
寺の近くに住んでいれば、鐘が聞こえるのは当然のこと。まして除夜の鐘は年に一度です。我慢するか、どうしても我慢できないというなら自分が別のところで大晦日を過ごせば良いではないですか。法に訴えてやめさせるというのは並大抵ではありません。
自分が良ければ、地域や社会のことは関知しない。そんな風潮がここまで来ているのか、と恐怖感すら覚えました。一部の事例ですからこれをもって「今の日本は・・・」とまで言うことはできませんが、今後こうした動きが各地で広まる可能性はあります。
何十年ものローンを組んで自宅とその土地を買った人にとっては、我が家は自分の「城」という意識があるのでしょう。自立してからこの方、賃貸住宅にしか住んだことの無い自分にはうかがえぬ心理です。。。
今後の日本では、そうした私権にこだわる人とそうでない人の対立が露わになってくるのかもしれません。