8日の読売新聞の人生相談コーナー「人生案内」に載った投書がネットで話題になっています。
話題といっても、主に相談した30代の娘を批判し、70代後半という父親に同情する声が圧倒的に多いみたいですが。
「70代の父が家でゴロゴロしてイライラ」30代女性の相談に批判殺到 – ライブドアニュース
この件に言及している人が注目しているポイントは、主に3つあるように思われます。
- 相談者が妻ではなく娘という点
- 父親が70代後半(しかも70歳まで働いていた)という点
- 活動してほしいこととして「終活」を挙げた点
です。
「夫が家でゴロゴロしている」という妻からの相談であれば、これほどの反発は招かなかったことでしょう。また父親が60代前半で退職してから数ヶ月しか経っていないとなれば、本件とは話がかなり違ってくるのは間違いありません。
それらはさておき、本ブログとして注目すべきは最後の点でしょうね。私は「ひどすぎる」とは思わなかったのですが、そうでない人の方が大半のようです。
生前準備というものは死を目前にした人「だけ」がやるもので、こういうこと言うのは暗に父親に早く死んでほしいと思っているのではないか、という印象を持った人が多かったためでしょう。
子が親に生前準備を勧めるというのは微妙なものです。言い方やタイミングによっては反感を招き、かえって意固地にさせてしまうかもしれないからです。「やるもんか!」という風に。それがあるので、やってくれたら良いのにと思っていても実際には口にできない子がほとんどかと思います。
この投書の娘さんも、恐らく父親に面と向かっては言ってないでしょう。こういうことを冗談交じりで気楽に口にできる親子関係だったら、素敵だと思いますけどね。父と娘、母と息子という風に異性の間柄だとなおさら難易度が高いかもしれません。
終活とか生前準備という言葉を出すのではなく、「持ち物を整理してみたら?」とか「自分史みたいなものをまとめてみなよ」といった形で個別のタスクとを持ち出すのが良案かもしれません。なお回答者の久田恵さんは、お父さんのこれまでの人生について聞いてみたらどうかと提案しています(下記リンクに紙面の画像あり)。
70歳まで働き退職後は家でゴロゴロする父について…30代・娘からの相談が色々と難しい問題かもしれない – Togetterまとめ
この記事とそれに対する反応をもとに、夫婦や親子で話し合ってみると、互いの考え方がわかって