再分配は解決にならない

投稿者: | 2017-04-12

経済的な格差が問題になると、「再分配すればいいじゃないか」と言う人たちがいます。

唯一ではないかもしれませんが、最大の処方箋として。私に言わせれば、安易な処方箋です。

働いて稼ぐ額、あるいは保有する資産に格差があり、それが広がっているならば、持てる者から税金を多く取って、持たざる者に分け与えれば良い。原理としては単純で、「良い解決策じゃないか」と思う人は割と多いかもしれません。社会に出たことのない若者を中心に。でもこれは解決策にはならないんですよ。それどころか、格差を固定化するおそれすらあります。

受け取ることに慣れた者は、自ら稼ぎ資産を形成とようとするでしょうか。楽してできるだけ多くもらうことを考えますよね、きっと。一方、取られる側はあれこれ知恵をめぐらせて取られる額を最小に抑えようとするはずです。受け取る側と取られる側の分担が固定化してしまうのです。

そのことは、仮に他の格差解消策が導入されたとしても、効果が弱まったりむしろ逆効果をもたらしたりすることにつながります。

我らは安易な解決策に頼ることなく、様々な施策を組み合わせ、最小の費用と手間で最大の効果を上げる組み合わせを模索すべきです。その組み合わせも、時代とともに移り変わることでしょうが。

ポイントは、

  • 生活、進学、就職・起業のハードルを下げる
  • 上記各分野について低所得者が利用できる安価なサービスを官民で豊富に用意する
  • 金融の力を活用する

といったところでしょうか。おいおい、それぞれについて突っ込んで考え、記事にまとめたいと思っています。

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