最近読んだ本の中で、高齢者のボランティアに期待する記述を複数回、見つけました。
漠然とした期待であって「期待感」に過ぎないようなものでしたが、私の心にはいたく突き刺さりました。
高齢者が長年培った経験や人としての知恵を、世のため人のために使ってくれることは、社会にとっても良いことですし、ボランティアをする当人にとっても何かとためになるのではないでしょうか。家に閉じこもっていないで外に出かけていくことは健康にプラスとなるでしょうし、やりがい・充実感のようなものもきっとあることでしょう。
この際、金銭的な見返りは度外視するというのが大きな意味を持ちそうです。金のためがついて回ると活動の幅が狭まりますから。年金プラスそこそこの資産があれば、報酬がないとか少なくても大した問題にはなりません。レジャーなんかで散財するのに比べたら、ずっとましな時間の使い方と言えるのではないでしょうか。
場合によっては、ボランティアと言いつつ参加する側が金払うようなことがあっても良いと思います。体験料とでも言いましょうか。
いきいきと活動する高齢者ボランティアが増えれば、この先高齢者となる我ら世代としても、大きな励みとなります。また現役世代がボランティアに参加するはずみともなるのではないでしょうか。ボランティア活動を通じて学んだことや得たものを、積極的に社会へ広めてもらいたいものです。