最近発売される本の中で「後悔しない・・・」というタイトルがやたら目に付きます。
「後悔しない死の迎え方」「死ぬときに後悔しない生き方」「老後に後悔しない人生設計」「あなたが介護で後悔する35のこと」「後悔しない、大切な人の送りかた(これはサブタイトル)」などなど。
ちょっとしたブームと言えますね。しかも書いているのは医師や看護師といった医療者であることがほとんどです。書き手が女性であることもまた多いような気がしますが、これは偶然かな。
ともあれ、「この本を読めば後悔を減らせますよ」「この本を読めば後悔をなくせますよ」と煽ることが出版社には効果的だと考えられているのでしょう。
確かに手遅れになってから「あの時こうしておけば良かった」と悔いに苛まれるのはつらいものです。できれば後悔は避けたいもの。場合によっては家族など周囲の人に恨まれたり、トラブルになったりするかもしれません。
けれど「後悔したくない」という一心で行動して、生きていくのもどうだかな、と私などは思います。少し注意していれば防げるようなよくある落とし穴などはある程度意識しつつ、やはり自分のやりたいこと、やるべきことに注力すべきではないでしょうか。
そもそも時代は複雑化し、変化のスピードも増しています。能動的に生きていくなら、多少の見込み違いや失敗は避けられないものと心得るべきでしょう。それがイヤなら挑戦的な取り組みなんてできませんし、最悪「生きていない方がマシ」ということになりかねませんよ。
上に挙げた本、できるだけ手に取ってみるつもりではいますが、勢い私のそういう立場からは、批判的に読むことになるでしょうね。それぞれの本についての感想などは、また改めて。