あまり世間では話題になっていないことかと思いますが、日本人の平均身長の伸びが止まり、場合によっては平均身長が縮み始めている、というデータがで始めています。
私の場合、祖父母が大正生まれ(すでに4人とも故人)、両親が戦後まもなくに産まれた団塊の世代、そしてきょうだい含め自分らが団塊ジュニアの世代にだいたい当たります。それぞれ世代がくだるごとに自分たちの家族だけでなく周囲の家族も高身長化していましたので、昔から漠然と「我らの子世代はまたさらに大きくなるだろう」と予想していました。
でもそうはならなかったようです。
173cmほどの私は中学生の時、クラスで「中の上」くらいの身長でした。平均よりはちょっと高い、くらいですかね。でも50歳になろうかという今、町でみかける若者たちは私より背の低い男性が圧倒的に多いのです。7割か場合によっては8割近く。学生時代よりもむしろ今の日本で「背が高い」ほうに確実になっている、いう実感がまぎれもなくあります。
原因の分析はいろいろ可能でしょう。母親の身体的状況、幼い頃の食事、運動や睡眠などのライフスタイル・生活習慣などなど。
ともあれ身長ということをとっても日本人が大きな転換点にいる、ということは確かなような気がします。もしかしたら人口が20世紀後半に急激に増え、21世紀に入る手前から減り始めたみたいに、日本人の身長のピークは昭和の後半30年間くらいに産まれた人たちだった、なんてことになるかもしれません。
あるときから低身長化が顕著になり、50年とか100年かけて明治時代とかそれ以前の平均身長、本来の日本人の身長に逆戻りしてしまう可能性だってあります。出生率に比べたらほとんど注目されていないデータですけど、結構大きな変化が起こりつつあるのかもしれませんよ。
下記は、去年2月のニュース記事です。理由として低出生体重児の増加があるのではないか、と指摘していますね。