世代間ギャップが憎しみあい、さらには「闘争」へ

投稿者: | 2019-11-22

こんな記事を読みました。

【アメリカを読む】「共感できない」若者と中高年がいがみ合う“世代間戦争”(1/3ページ) – 産経ニュース

社会や政治の分断が進んでいるといわれる米国で最近、よく耳にするのは世代間で広がるギャップだ。銃規制や気候変動問題をめぐり、若者が中心となって抗議活動を展開し、積極的に行動を起こさない大人たちを批判。インターネット上では高齢者と若者が互いを揶揄し、中傷する動画や写真も多く出回っている。

日本では同様の現象はあまり目に付きませんが、欧米では随所でこうした世代間の価値観が対立する現象が見られるようになっています。環境問題の他、税の再分配や社会保障制度などについても、リベラルな政策を志向する傾向が強まっています。私に言わせれば、「若者の社会主義化」ですね。

たとえば20代の若者と比べれば、私などは倍以上この世に生きていることになります。なので今の社会の制度・仕組みが今のようになっていることにはそれなりの理由や必然性があって、仮に現状を変革する場合でも、メリットとデメリットを秤に掛けながら慎重に進めるべきだ、と考えます。

でも若者の側からすると正義の実現が先で、そんなのは現状を変えたくない悪しき大人の言い訳に過ぎない、と映るかもしれません。またこれからこの世で長く生きていくのだから、遠い将来の世界、あるいは地球についてより真剣に考えているのだ、という自負もありましょう。

私などは20世紀に社会主義が引き起こした悪行や悲劇をよく知っていますので、性急で全体主義的な変革は必ず失敗する、くらいに考えます。でも冷戦後に生まれた若者たちにはそうした感覚が希薄だというのも、世代間のギャップにつながっていそうです。

日本では今のところ、こうしたギャップは目立っていません。むしろ若者の方がリベラルな政策に反対する面すらあります。けれど例えば財政や社会保障制度改革などをめぐって、世代間の利害が鋭く対立する局面がくるかもしれません。また逆に、欧米の若者と日本などアジアの若者の間で価値観の違いが広がり、国際協力や人的交流が困難になったりするケースも出てくるかもしれません。

いずにしろ、注意すべき動向であるのは確かでしょうね。

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