最近、あちこちの自治体で高齢者に対して「救急医療情報セット」を配布する動きが広がっているようです。
救急医療情報セット配布 全高齢者世帯に…埼玉・加須など : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
一般にこのセット、賞状を入れるような円筒形の容器と、記入式のフォーマット、それにステッカーから構成されます。フォーマットには、緊急連絡先やかかりつけ医の情報、持病と服用薬などを記入するようになっています。健康保険証の写しなどを添付して容器に入れ、冷蔵庫に保管するというわけ。またそれがあることを示すために、玄関先にステッカーを貼っておきます。
この仕組み、うまく機能すれば、救急隊の作業効率と救命率、両方をアップできる一挙両得のものになり得ると思います。中身に不備があったり、情報がきちんとアップデートされていなくて、かえって混乱の元になることもありそうですが。
私が考えるより大きな欠陥は、自宅に救急車を呼ぶ場合ならこの仕組みは機能し得るけれども、外出先で倒れた場合、事故に遭った場合は、あまり役に立ちそうにない、ということです。この仕組みそのものには大きな意義がありますが、改良の余地はあると考えるのです。
具体的には、
- 身体に何か固有の番号を振る
- その番号にひも付いた情報をクラウド上で参照できる
という方向性です。
いろいろ突っ込みどころがある提案でしょうが、方向性としては「これしかない」と確信しています。