今回のロンドン五輪は「ソーシャル五輪」と呼ばれた大会でもありました。
TwitterやFacebookに代表されるソーシャルメディアが億単位で広く普及した中で行われた初の夏季オリンピックだったからです。4年前の北京大会の時にも、ソーシャルメディアそのものは既に存在していました。でも今ほど「みんなが使っている」という状態ではなかったですからね。
私は従来(2000年のシドニー五輪以来)、2ちゃんねるの中にある「オリンピック板」を適宜見ながら、「ソーシャル五輪」を楽しんでいました。たまには自分でも書き込んだりして。テレビの解説などとは違った視点や情報、そしてネタが転がっていて、それはそれで楽しかったです。
でも今回、2ちゃんねるはほとんど見ませんでした。Twitterで十分間に合っていたからです。また2ちゃんねるのオリンピック板自体、以前に比べると寂れた印象があります。Facebookをよく使う人もTwitter上で「スポーツ観戦にはTwitterが合う」とつぶやいていたので、この点ではTwitterが最強と言っていいでしょうね。
4年後のリオ五輪の際、Twitterをみんなが使い続けているかどうかは、わかりません。でも同様のつぶやきサービスは残っていることでしょう。今後の五輪観戦には欠かせないツールとなること、確実です。
さて今回印象的だったのは、代表選手の中にもTwitterをやっている人が多くいたことです。
試合前・試合後の選手のツイートは、テレビや新聞のインタビューとはまた違った興味深さがありますね。人によっては、いろんな人から反響が返ってくることがかえって競技への集中力を削ぐと考え、あえてTwitterをやらない人もいることでしょう。海外では、一般人の心ない返信に傷ついてやめてしまった選手もいるようですし。でもブログともども、Twitterは選手とファンの距離を縮めるツールとして機能してくれるものと思います。
今回のロンドン五輪がソーシャル五輪1.0なら、次のリオ五輪はソーシャル五輪2.0となることでしょう。人々のソーシャルメディアの使い方がそのときどうなっているのか、またそのことがスポーツ観戦をどんな風に楽しくしてくれることか。今から楽しみです。