生きることは尊いのか

投稿者: | 2017-01-12

生きることは権利だ特権だ、みたいに考えている人、少なくないようです。

豊かな社会のなせる業でしょうね。あとは、社会科など学校で戦後民主主義をすり込まれたから、というのもありそう。

でも、社会から受けた「恩」、先祖から受けた「恩」、親から受けた「恩」を思えば、生きることはささやかな恩返しの機会を与えられているに過ぎない、と考える方が自然です。あと、食べ物として命をいただいている動植物への「恩」も、そうですよね。

加えて現代の日本で生きていれば、財政や環境の面で将来の世代にツケ回ししながらこの生活水準を享受しているありさま。「生きることは素晴らしい!」と手放しで肯定するのは、能天気に思えてなりません。

今後ますます世代による利害の対立、負担と受益のバランスの格差は先鋭化してくると思われます。年を取った世代、いわゆる「逃げ切り世代」が上記のような甘ったれた言説を垂れ流していると、ますます若い世代に嫌われますよ。

生きている間は、少しでも恩返し、罪滅ぼしを心がける。そして社会の重荷になったと自覚したら、速やかにこの世を立ち去る。こうした美意識が望ましいとされるようになることでしょう。キツい言い方ですが、金銭や人手の面で社会に多大な負担をもたらしながら生き長らえるのは破廉恥とすらされるようになると思います。

まだ気付いていない人も、自分が厄介者になる前に気付いた方が良いです。身内に要介護者や難病・重病に冒された人がいたりすると、なかなか認めづらいことかもしれませんが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください